ASIBA
高島平アップサイクル・プロジェクト
LABELProject

高島平アップサイクル・プロジェクト

# upcycling# community-engagement# sustainable-design# circular-economy# local-initiative# urban-renewal
Duration2025-
StatusActive
Project LeaderEisuke Honda
Project MemberYuta Nihei

竣工から50年以上が経過し、建物の老朽化と住民の高齢化が進む高島平団地。連鎖的な建て替えの起点となる「高島第七小学校」の解体を背景に、板橋区、ASIBA、そして合同会社ReLinkの協働によるアップサイクル・プロジェクトが始動しました。単に廃棄物を減らす(サーキュラリティの向上)ことだけが目的ではありません。大規模な建て替えがもたらす「故郷の喪失」という課題に対し、小規模で顔の見える「地域循環システム」を構築するための実践的アプローチです。

最大の特徴は、解体のプロセスを地域に開き、時間をかけて行う点にあります。これまでの過去を弔うだけの解体祭ではなく、卒業生や住民が自らの手で階段の手すりを外し、「記憶のカメラ」で校内の思い出と音声をアーカイブする「棟下式」を実施。さらには、救出された廃材を用いて、これからの街の居場所となる什器やファニチャーを共創する「アップサイクル・ラボ」を展開し、解体を起点としたコミュニティの再構築を目指します。

「ここの図工室の先生に褒められて美大に進んだ娘のために、椅子を持ち帰りたい」「ベランダからずっと見てきたから、記念にプリンカップを」。譲渡会で交わされた住民たちの小さな物語の数々。モノに宿る記憶を語り合い、新たな街へと継承していく。高度経済成長期のインフラ更新期を迎えた日本において、高島平から提示する、市民参加型アップサイクルの新たな処方箋です。