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「ASIBA PROJECT LABEL」と「ASIBA STUDIO」を新たに始動

「ASIBA PROJECT LABEL」と「ASIBA STUDIO」を新たに始動

昨今のベンチャーキャピタル(VC)環境が変化する中で、従来の資金提供主体のVCモデルだけでは十分に対応しきれない側面が見えてきました。個人の意思や若手の才能、ビジョンを純粋に評価し、その可能性を最大限に引き出すための環境やエコシステムの新たな形がより一層求められていると感じています。

ASIBAは、このような状況を踏まえ、クリエイティブなシードプロジェクトが自由に活動でき、健全に事業成長して社会変革を促していくための新たな取り組みとして「ASIBA PROJECT LABEL」と「ASIBA STUDIO」を始動します。


「ASIBA PROJECT LABEL」とは?

「ASIBA PROJECT LABEL(※1)」は、プレシード・シード段階のクリエイティブなプロジェクト(※2)を対象に、独自のパートナーシップを締結し、社会実装・事業化・経営支援を行い、活動を加速させることを目的としています。単なる支援者や資金提供者としてではなく、シードプロジェクトに伴走するチームの一員として、構想段階から実装段階まで一貫して共に取り組むことで、プロジェクトが社会に与えるインパクトの最大化、その先の社会変革を目指します。

※1「レーベル(label)」とは、一般的に「特定のコンセプトや理念のもとに集まったグループやプロジェクト群に与えられる共通のブランド名や活動枠組み」を指します。例えば音楽業界でのレーベル(音楽レーベル)では、ある特定のジャンルやスタイル、理念を共有するアーティストたちを束ね、彼らの活動を支援・プロデュースし、統一された世界観を社会に示していきます。ASIBA PROJECT LABELの場合は、「個人の才能や主体的なビジョンをもとに集まった多様なシードプロジェクトを、『共創』という理念のもとに一つのレーベルとしてまとめ、それらの社会実装やイノベーションを推進する仕組み」と定義できます。つまり、「レーベル」とは、一貫した価値観や目標に沿ってプロジェクトを編集・体系化し、社会に提示していきます。
※2 「プレシード・シード段階のクリエイティブなプロジェクト」とは、事業やアイデアがまだ初期段階にあり、本格的な事業化や社会実装を目指して活動を始めたばかりのプロジェクトを指します。

「ASIBA PROJECT LABEL」に参画するプロジェクトに対して、ASIBAはエクイティ出資は行わず、同じ立場から協働してシードプロジェクトの成長や社会実装を目指します。

▼背景
ASIBA PROJECT LABEL」では、「エクイティ出資を行わない」というスタンスを取っています。これは単にリスクを避けるための消極的な判断ではなく、むしろプロジェクトと同じ目線に立ち、より本質的で積極的な協働関係を構築するためです。

私たちはあえて資金提供者という立場ではなく、経営参画や事業開発支援を通じてプロジェクトのチームメンバーの一員として参画し、プロジェクトの主体性を尊重しつつも、同じ立場から協働して社会実装や事業化を進め、資金という力関係ではなく、プロジェクトと同じフィールドで共に考え、共に挑戦するプロセスを共有することに重きを置いています。これにより、創造性と事業性の双方が最大限に発揮される社会実装や事業開発が可能になると考えています。

▼「ASIBA PROJECT LABEL」ポリシー

1.育てるが搾取や支配をしない。
成長とは、共に耕すことから始まります。ASIBAは「育てる」ことを、囲い込みや従属の手段とは捉えません。問いを持ち実践を行うシードプロジェクトを、上下関係ではなく、同じ想いを持つ「レーベル」の仲間として活動します。
2.常にプロジェクトファーストであり、意思を妨げない。
主語はASIBAではなく、プロジェクト自身の問いであり意思であると考えています。レーベルに加わるシードプロジェクトはそれぞれが独自の思想と行動を持つ主体です。私たちはその意思を妨げず、むしろ加速させるように連携をしていきます。
3.伴走支援ではなく、チームとして行動を共に。
支えるのではなく、共に仕掛ける仲間でありたい。私たちは一方的に“寄り添う”"管理する"のではなく、構想から実装までを共に担い、社会実装を目指します。
4.事業の成長だけでなく、人としての成長を共にする。
なにをつくるかと同じだけ、誰であるかを大切にする。短期的な成果や実績だけでなく、プロジェクトを進める人の内面的な成長や長期的な成果やインパクトもASIBAは同じ重みで見つめ、共に歩みます。

プロジェクトの進行状態や個人の意思に合わせて、「ASIBA PROJECT LABEL」独自に柔軟な参画/契約方法を開発しました。純粋に才能とビジョンが評価され、成長を育んでいく新たな仕組みです。

「ASIBA PROJECT LABEL」では、柔軟な3つの参画・契約方法を新たに開発し、個人の意思や状態に合わせることを可能に。あくまでも「プロジェクトファースト」であり「個人の意思やビジョン」を阻害しない形での参画方法です。

  • Co-Build Mode(事業部連携型)
    ASIBAの事業部に所属し、相乗効果を生み出せる事業部での事業開発を経験しながら、自身のプロジェクト開発を進めます。
  • Co-Project Mode(レベニューシェア型)
    ASIBAと共同でプロジェクトを組成し、実証実験や共同事業を開発する。収益を分配しながら、共に成長を目指します。
  • Co-Growth Mode(リソース提供型)
    ASIBAの持つリソース(実証費用、スペース、経営支援など)を活用し、自身のプロジェクトの成長に主体的に取り組みます。

ASIBAが提供する支援内容

シードプロジェクトの社会実装を具体的に後押しするため、ASIBAは以下の支援を提供します。

  1. 案件提供・プロデュース支援:行政・企業との協働案件や社会実証の機会提供、構想段階からの支援。
  2. 経営支援:事業化や社会実装に必要な経営知見や事業開発知見をサポート。
  3. 初期実証資金の提供:収益化前の初期フェーズでの資金提供(寄付・貸与形式)。
  4. 活動拠点・ネットワーク提供:ASIBAの活動拠点や多様なステークホルダーとのネットワーク共有。

「ASIBA PROJECT LABEL」第1弾として、以下のシードプロジェクトを随時公開。

2024年10月より複数のシードプロジェクトとの共同事業開発や実証実験の開発を水面下で推進し、事業検討可能性を試行錯誤を繰り返してきました。
この度「ASIBA PROJECT LABEL」への体制変更完了に伴い、第1弾として今後シードプロジェクトと正式に契約を行い、随時公開をしていく予定です。


「ASIBA STUDIO」とは?

「ASIBA STUDIO」はASIBA自体が主体となり、ASIBAの培う建築・デザイン・クリエイティブの知見や実績を活かして、事業開発からアートワーク、デザインプロジェクトの創出を行う事業活動です。これまで水面下にて、複数の企業や自治体とASIBAの知見と手法を掛け合わせ事業開発やプロダクト、デザインワークを行ってまいりました。

これらの事業検討期間を経て、ASIBAのパートナー企業や自治体との協業での事業共創や受託開発、または「ASIBA PROJECT LABEL」に所属するシードプロジェクトとの共同事業や受託開発などを正式に行います。

また「ASIBA STUDIO」では、ASIBA独自のクリエイティビティや社会姿勢に賛同する、国内外の研究者やアーティスト、クリエイターとのコラボレーションを強化をいたします。
進行中のコラボレーションプロジェクト等は随時公開を予定しています。

終わりに

創造的な問いや創造性、新しいものをつくることに対する信頼が生まれにくい世の中になっていると思います。より短期的で経済合理性に直線的に叶う物事が優先され、複雑で遠回りではあるが重要な視点や問いが世の中に生まれることが難しく、若者の才能や視点がまっすぐに評価され形になるためには、乗り越えなければならない障壁がまだまだ複数あります。

私たちASIBAは「ASIBA PROJECT LABEL」と「ASIBA STUDIO」を通じて「クリエイティブアントレプレナー」たちと連帯しながら、社会に変化を起こすプロジェクトの共犯者であり実践者であり続けることで、このような障壁を一つ一つ変えていきたいと考えています。

資本の提供だけでは支えることや加速させることが難しい領域にあえて踏み込み、より密接かつリスクテイキングな関係性を築く新しいエコシステムの実践に挑戦し、10年後、20年後のスタンダードをここから生み出しまいります。(一般社団法人ASIBA一同)