
令和7年度北区シティブランディング事業助成金に採択決定|ASIBA
一般社団法人ASIBA(所在地:東京都文京区、代表理事:二瓶雄太)は、令和7年度北区シティブランディング事業助成金に採択されました。本助成を活用し、北区・豊島区・文京区にまたがる旧谷田川流域の商店街群「暗渠商店街」を舞台に、若手クリエイター向けのアイデアコンペティション、ワークショップ、そしてメディア発信を実施します。
事業名
「暗渠商店街」におけるアイデアコンペティション及びワークショップ開催とメディア発信
暗渠商店街とは
暗渠商店街とは、駒込駅を挟んで南北に連なる一連の商店街(北から染井銀座、霜降銀座、さつき通り、アザレア通り、田端銀座)のことです。これらの商店街群は、王子から不忍池に至る旧谷田川(藍染川)流域に位置していますが、戦後に谷田川通りへと集約・暗渠化されたことで、その地形的一体性に目を向けられることはありませんでした。今回、駒込エリアの商店街を「暗渠」に位置する商店街群として広域的に捉え直すことで、単独の商店街振興を超えた、新しい可能性が生まれると考えています。
主な内容
アイデアコンペティション 一般社団法人まちあそびラボ(代表理事:正林泰誠)と連携し、提出作品をクローズドに審査する従来のコンペとは異なり、オープンな審査やワークショップを通じて地域を巻き込む「まきコンペ」を開催します。30歳以下のクリエイティブ領域の若手を対象とし、建築提案に限らず、街並みや生活に根差したプロジェクトやアート作品など多様なアイデアを受け付けます。建築家やアカデミア、地域住民を交えた審査を実施予定です。
ワークショップシリーズ まきコンペ参加者を対象に、地域住民と共同で街の未来を構想します。テクノロジーを用いることで、客観的なデータだけでなく、住民の「思い出」「感情」といった主観的な情報を収集し、アーカイブしながら、コンペでの提案に役立てます。
メディア発信 成果をまとめたWebアーカイブや映像を制作し、発信します。
北区のシティブランディングへの寄与
東京都北区は、渋沢栄一や文士村などの観光資源を軸としたブランディングを進めてきました。一方で、北区の多くのエリアで見られるような、ローカルな東京の暮らしや街並みの良さは、市民にとっては「当たり前の景色」であり、魅力が十分に発信・認知されているとは言えません。 ASIBAは、若手クリエイターがそのような「当たり前の景色」の中から新しい価値を見出し、地域住民とともに未来の街の姿を考える機会を創出します。本事業を通じて、北区の新しいブランドイメージの確立と、若者が地域に関わり続ける仕組みづくりを目指します。
なお、本事業はクリエイティブ・アントレプレナーを地域に育む新スキームの一環として実施します。
担当者コメント(一般社団法人ASIBA 髙野広海)
高度経済成長期に日本各地で成立した住商一体型の低層商店街は、日本独自の都市景観と言えます。一方1990年代以降は、モータリゼーションの進展、大店法廃止、不動産の流動性の低さなどから、都心・地方に関わらず衰退が進んでいます。
昨今、物価高騰などの社会不安を背景に、日本でも社会的分断を煽る言説が飛び交うようになっています。デジタル空間のエコーチェンバーに対し、建築・都市領域を背景とする私たちができることは、異なる考えを持つ人同士が出会い、会話し、リスペクトを育む都市空間を維持し続けることです。そして、商店街こそがその場所であり、これからも必要とされ続けると考えています。
本事業では、北区「暗渠商店街」を舞台に、改めて商店街の魅力やこれからの商店街のあり方を広く問いかけ、クリエイティブなアイデアを収集・実現していきます。そのプロセスを通じ、当たり前の景色から魅力を発掘し、北区の新たなブランドイメージの確立に寄与したいと考えています。