
ASIBA Future Prospect|ASIBA
皆様、改めまして、一般社団法人ASIBA代表理事の二瓶と申します。本日はよろしくお願いいたします。
ここまでの時間で、ASIBAの輪郭を少しずつ感じ取っていただけたかと思います。しかし、実際にASIBAが何をしているのか、何を目指しているのかという点は、まだ完全には見えていなかったかもしれません。それは私たち自身も、これまで皆さんと共に活動する中で、少しずつ明確になってきた部分でもあります。
これまでお付き合いいただいた皆様、そしてこれからお付き合いいただく皆様に、私たちが今、何を考え、どこへ向かおうとしているのかをまとめてきましたので、ぜひご紹介させてください。少し駆け足になりますが、後で興味のある部分だけでもご確認いただければ幸いです。
ASIBAの現在地と未来
ここまで話してきて、「結局ASIBAって何なんだっけ?」と思われているかもしれません。私自身もそう感じることがあります。ASIBAの活動の根幹であり、おそらくこれからも中心となるのは、インキュベーションプログラムです。第1期から始まり、第2期、第3期と、ここまで皆さんのご協力のもとでたどり着くことができました。

今後、もちろんインキュベーションは続けていきますが、それだけではないと思っています。「クリエイティブ・アントレプレナー」を育てるという目標に対し、真っ直ぐに走ってきた結果がインキュベーションプログラムです。しかし、正直に言えば、インキュベーションを始めた2年前には、私たちは何も持っていませんでした。知識も、資金も、仲間も、何もなかったので、とりあえず自分たちでプログラムを作って仲間を呼ぶことから始めたのがインキュベーションでした。
しかし、この2年間、皆さんと共に走り続けてきたことで、少しずつですが、できることも増え、仲間も増え、リソースも整ってきました。そして何より、私たち自身が想像できることそのものが育ってきたと感じています。
例えば、インキュベーションプログラムを修了した後も、ASIBAと一緒に共同で参画するプロジェクトが増えています。これまでインキュベーションから生まれたチームが、プログラム終了後も活動を続け、ASIBAが伴走・サポートすることで次のステップへと進んでいます。

例えば、今日ちょうど諏訪に行っていて、ガラスメーカーと一緒にガラスのリユースを推進しているReLinkというチームがあります。企業や自治体と連携し、ASIBAがマネジメントとプロデュースを行いながら、チームとASIBAとで三者一体となって、解体材のリユースの可能性を探求しています。

あるいは、読書会サービスを作るYoubeeというチームがあります。これはボトムアップのコミュニティの立ち上げプロセスをスタディして、形にするまでは良かったのですが、実際にサービスを実装する段階や、誰かと共に試していく段階でASIBAがサポートに入り、ASIBA自身もクライアントとなって使ってみるなど、インキュベートされたプロジェクトが次のステップに進むための伴走をしています。

ASIBAの新たな3つの事業の柱
ASIBA PROJECT LABEL
さらに、プロジェクトが次のステップに進むと、そのプロジェクトとASIBAが合同で新たな案件を獲得したり、事業として共に作り上げていく段階に入ります。例えば、パナソニックさんとご一緒させていただいたプロジェクトでは、通信技術のリデザインというテーマで、インキュベーション1期生のプロジェクトチームとASIBAが一体となって取り組みました。新しい通信の使い方や、それを空間・都市に落とし込むワークショップを実施し、さらにメディア発信までパッケージとして手掛けました。
このように、1つのプロジェクトがその枠を超え、ASIBAと共に成長していく事例が少しずつ実現しています。今、手探りではありますが、これらに名前をつけようということで、ちょうど先週リリースしたばかりですが「ASIBA PROJECT LABEL」を立ち上げました。

ASIBA PROJECT LABELは、プロジェクトに対し、私たち自身が出資するのではなく、むしろ同じチームとして経営支援や伴走支援を行っていきます。まるで音楽レーベルのように、「ASIBAマフィア」のような強固な繋がりの中で、複数のプロジェクトを抱え、共に成長していくという理想を描いています。
ASIBA STUDIO
また、他にも様々なプロジェクトを進める中で、私たちASIBA自身も少しずつ知見やリソースを蓄積してきました。それらを活用し、今まさに新たな挑戦として推進しているのが「ASIBA STUDIO」です。

「ASIBA STUDIO」では、ASIBA自体が主体となり、これまでの活動で培ってきた建築、デザイン、クリエイティブの知見や実績を活かし、デザインリサーチから事業開発までを一貫して行います。私たちASIBA自身が「問い」を持ち、大企業や行政を巻き込みながら、変革とインパクトを生み出すことを目指しています。
今後、ASIBAのパートナー企業や自治体との協業による事業共創や受託開発、あるいは「ASIBA Project Label」に所属するシードプロジェクトとの共同事業や受託開発を正式に推進していきます。
「ASIBA STUDIO」で進行中のプロジェクトをいくつかご紹介すると、例えば日鉄興和不動産様・大成建設様と一緒に、「都市の中の生物多様性をどう考えていけばいいのか」「生物から見た都市とはどういうものなのか」というテーマで、ワークショップ・プログラムを設計しています。先ほどファシリテーションをしてくれた中條が中心となり、コンテンツを作ってきました。この夏に第2弾を実施する予定です。

また、東京都や都内23区の自治体と連携して、地域に根差した問いを探求するワークショップや、地域プロジェクトの創発を行っています。例えば、渋谷区のササハタハツまちラボとは、AIを活用して2040年のコミュニティラジオをつくる参加型ワークショップを通じて、これまで収集されてこなかった街への感情や思い出を収集し、今後まちづくりへと反映していきます。他にも板橋区、世田谷区、北区、東京都などと共同で、公共性の高いプロジェクトを推進しています。

ASIBA INC

そしてインキュベーションについても、これだけインキュベーションをやってきたので、インキュベートすることの何がしか、少しだけは分かってきた気がしています。その知見を使って、より大きな枠組みで「建築やデザインの大学教育そのものを変えるにはどうしたらいいか」というところに踏み込み、新たに「ASIBA Creative Challenge」というコンペティションを立ち上げました。これは来年から毎年開催していきたいと思っています。

さらに、これは新発表のニュースになりますが、インキュベーションの地方展開の第一弾として、この秋から山形でプログラムを開催します。今後数年で、山形を起点に各地方へ展開していき、クリエイティブに向き合うことの地域格差を解消しながら、地方の課題が自律的に解かれていく未来をつくります。

それ以外にも、インキュベーションプログラムで得た知見を別の組織やコミュニティにも適用・応用していくことを始めています。例えばNPO法人ETIC.様や日本デザイン振興会様と一緒に、デザインコミュニティそのものを作っていくお手伝いをさせていただいています。

まだまだこれからですが、フラッグシップ・プログラムである「ASIBA Creative Incubation」を起点として、誰もが自分の可能性を諦めずにクリエイションに挑戦できる社会を目指してまいります。
結び
ASIBA INC、ASIBA PROJECT LABEL、そしてASIBA STUDIO。この3つの柱をもって、クリエイティブなアクションが生まれ、誘発され、そして社会変革へと繋がるようなエコシステムにしていきたいと考えております。

皆さんと共にここから走り抜けて、見える景色を本当に楽しみに、ワクワクしておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

============= この記事は「ASIBA ATLAS #03 Creative Means More」にて、一般社団法人ASIBA代表理事の二瓶が、ASIBAの今後の事業について説明したピッチを文字起こししたものです。
ASIBAの事業の詳細はこちらからご確認ください。
============= 現在ASIBAはクラウドファンディングに挑戦しています。この記事に共感していただいた方は、「Creative Entrepreneurship」の最前線で挑戦しているインキュベーション3期生の挑戦を、ぜひご支援ください。

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