
人間の創造性を引き出すAIのデザインとは?|ASIBA
記憶を紡ぐ参加型ワークショップ開催(@ササハタハツエリア)
6月14日(土)、渋谷区の笹塚・幡ヶ谷・初台にまたがる「水道道路沿道エリア」にて、場所の記憶を集め、未来の水道道路コミュニティラジオを制作する参加型ワークショップを開催します。
50年後の水道道路の姿を一緒に想像し、語り合う
ササハタハツエリア(笹塚/幡ヶ谷/初台)を東西に貫く水道道路には、数字や地図には映らない様々な感情が息づいています。本ワークショップ(以下、WSに略称)では、参加者が街を歩きながら感じたことや思い出を話し、その声をテクノロジーがつなぎ合わせて、未来の水道道路を語るラジオを作り出します。

話した言葉は、まるでこの場所に暮らす別の誰かが語り続けるかのように、次々と番組となって流れていきます。 誰かの声が次の声を呼び、ラジオに編み込まれる思いが増えていく── その連鎖の中で、50年後の水道道路の姿を一緒に想像し、語り合います。 そうして、これまで拾われにくかった暮らしの思いや記憶を共有することが、街の未来を考える確かな手がかりになるはずです。 皆さんの声を紡ぎ、未来の水道道路を語るラジオを一緒に作りましょう。
日時:6/14(土) 14:00-18:00 開催場所:水道道路沿道エリア 集合場所:笹塚区民会館(渋谷区笹塚 3-1-9) 主催:一般社団法人ASIBA 協力:ササハタハツまちラボ
今回は、本WSのファシリテーターを務める、中條 麟太郎さんへのインタビューを通して、本企画の背景や目的、人間の創造性を引き出すAIのあり方について深掘ります。
中條 麟太郎 (東京大学大学院学際情報学府博士課程)
東京大学大学院学際情報学府 博士課程在籍。コミュニケーションを円滑にするメディアデザインの研究と社会実装に取り組む。主な作品として、他種の生物の視点から非人間中心的な環世界の捉え方を探るワークショップ作品「Ecodentity Walk」(共同制作)など。
住民参加型WSを通じた街の記憶の収集
──本WSの目的について教えてください。
第一の目的は街の記憶を集めることです。Google検索では見つからない、地域の人々が持つ思い出やお気に入りの場所、記憶を掘り起こしたいと考えています。 たとえば、「この角を曲がるといい匂いがした」とか「昔ここには〇〇があった」といった、街の人たちの暮らしから語り出される風景を集めます。そうした語りは伝承として収束され、なかなか他の人に伝わる機会がありません。だからこそ、ちゃんと残しておいて、それをデータベースにしていきたいという思いがあります。 また、今回リファレンスにしているのが、ヒロシマアーカイブという語りをアーカイブ化した作品です。頭の片隅に置きながらWSを設計しています。
「人間の創造性の触媒」としてのAIと共に、未来の地域ラジオを作る
──ラジオとAIを活用したWS設計における意図を教えてください。
街の立体的なデータや街にあるものを、デジタルの世界だけではなく、それぞれの人が集めてきた情報を元に、地域の人たちで語り合ってもらうことによって、主観と主観の間にある間主観的な情報をデジタルツインの世界に持っていきたいと考えています。それをどうやって住民の人に聞いていくのが良いだろうかと考えたときに、住民の語りを触媒する方法として、今回、記憶のカメラとラジオを作っています。 記憶のカメラは、アプリで写真を撮るだけでなく、写真を撮った後に30秒間、自動的に音声を録音することができて写真と音声が一緒に保存される機能を持っています。みんなが街を歩きながら、どんどん自分の街の好きなところを記録に残していってくれるマシーンができたらいいなと思っています。 それを元に世代や地域を超えた対話のきっかけを生み出すツールとして、ラジオというオーセンティックな音声メディアの活用を思いつきました。みんながラジオを聞いてからその感想を喋るコミュニケーションをメタファーとしながら、みんなのディスカッションが広がったら良いなと考え、みんなの議論を広げ喚起するためのラジオという方法を使おうとしています。
人間の創造性を引き出すAIのデザインを考える
──WSを通じて目指す人間とAIの未来のあり方を教えてください。 生成AIによって全てが決まる、とか生成AIが人間に対してサジェスチョンを出すような使い方ではなくて、むしろ、生成AIが出してきたものはあくまでも叩き台であって、それを元に人間がディスカッションする、それによって人間の創造性が引き出され、行動が促されていくためのAIをもっと探索したいです。 今回のWSでも、参加者が撮影した写真や録音した音声データを生成AIが整理し、ラジオやアーカイブの形に加工することで、人間だけでは処理しきれない情報量を扱えるようになります。それによって人間の意思決定や行動が少しでも変わっていったら、生成AIを使って情報を集め整理した意味があるなと思っていて。 人間の創造性を引き出す触媒としてのAIの在り方を、街の人々とのWSを通して様々なプロトタイプを提示しながら、望ましい人間とAIの関係性は何か?AIを道具としてどう封じ込められるか?どんなにAIが賢くなったとしても、自分で物事を考えるためには、どうやってAIをデザインするべきなのか?を模索していきたいです。
⚫︎参加者募集中!
笹塚周辺にゆかりがある方、テクノロジー×まちづくりに関心がある方、ぜひお越しください。
■こんな人にきてほしい! ・地元・笹塚や幡ヶ谷に長く住んでいる/最近引っ越してきた ・街の記憶を次世代に残したい ・地元住民ではないが、テクノロジーを活用したまちづくりに関心がある ・自分の思い出を誰かと共有してみたい
詳細&お申し込みは以下からご覧いただけます。