WORKS/UNBUILD-EXH

UNBUILD Virtual Exhibition

あらゆる前提を疑う、建築作品のために

次世代クリエイターのための3Dワールド型インターフェース「MEs」を提供するO株式会社との共催。 卒業設計・制作・研究などを通じて生み出された、制度や用途、実現可能性といった現実の要請に回収される以前の建築的思考や表現のあり方に着目し、「UNBUILD」をテーマとした作品を、3Dワールド型インターフェース「MEs(ミーズ)」上で展示する試み。 展示作品は、国内外を問わず公募およびキュレーションによって選出され、若手クリエイターの発表機会の創出および認知度向上を目的とする。また、建築家、アーティスト、サイエンティストなど分野横断的な専門家によるオープンな講評・ディスカッションの場を設け、建築表現の可能性を多角的に問い直していく。

期間2026.01 - 05
場所MEs
役割企画連携
パートナーa春|O株式会社
アジェンダ技術 遊び
UNBUILD Virtual Exhibition

FIG.1

UNBUILD Virtual Exhibition - Background

  1. 建築を取り巻く条件が高度化・多様化していること。社会課題や制度、技術、コストなどの条件が増えるなかで、前提そのものを疑ったり、まだ形にならない違和感や問いを自由に考える余地は、少しずつ小さくなっていると考えている。本企画では、「建築」が本来持っている未来志向の想像力や表現、クリエイションの形を改めて見つめ直していく。
  2. 表現の背後にあるプロセスが、表に出にくい状況があること。表現の背後にある思考や試行錯誤のプロセスは、いまの環境ではなかなか表に出にくい状況がある。卒業設計や研究、実験的な制作には多くの試みや迷いが含まれていますが、それらが共有される機会は限られている。実現性や制度に収まりきらないアイデアほど、途中のプロセスごと語られる場が少ないのが現状だ。
  3. 建築を「体験として共有する」新しい場が必要なことバーチャル空間は、建築を図面やパネルだけでなく、空間として体験し、考えるための場になります。本展示では、建築的な思考が国や分野を越えて行き交い、次の問いへとつながっていく場をつくることを目指しています。[*1]

MEsについて

FIG.2

MEs(Mind Environment System)は、O株式会社が開発した次世代クリエイターのための3Dワールド型インターフェース。

MEsは、創造的なコミュニケーション、コラボレーション、コミュニティ形成のためのバーチャルワールドプラットフォーム[*2]であり、人々の記憶、思考、創造的プロセスが可視化され、共有可能で、体験可能な空間として現れる。MEsの中では、抽象的なアイデアが歩き回れる環境として形を成している。スケッチ、リサーチ、実験、メモの断片は「Patches(パッチ)」と呼ばれる具体的な形へと結晶化し、それらを収集・統合することで、新しい創造的対話と理解が生じる。

バーチャル空間を内省と表現のための強力なツールとして深く尊重し、MEsは自己認識を育み、批判的思考を研ぎ澄まし、しなやかな想像力を培う、深く創造的な環境を提供する。

応募資格

  • 応募資格は、国内外の建築・デザイン・アート・テクノロジー等、空間表現に関わり、または建築系の教育プログラムを卒業してから3年以内の個人またはグループで活動するクリエイターであること。
  • MEsを用いた、メタバース上での展示期間中に、作品を展示することができること。
  • 卒業設計、卒業制作、研究、実験的プロジェクト、またはそれに準ずる建築的・空間的な想像力を発揮した「UNBUILD」な作品提案。建築、都市、インスタレーション、メディア表現、仮想空間など、表現形式は不問。実現の有無、規模、用途、制度的制約は問わない。
  • メタバース空間(MEs)での展示を前提とし、必要なデータや資料の提出、MEsへのアップロードが可能であること。各応募者につき、提出は1作品/1プロジェクトに関するファイル(複数可)のみ。
  • UNBUILD Virtual Exhibition のステートメントに強く共鳴する作品であること。

FIG.3

審査員

  • 脇田 玲
    アーティスト、慶應義塾大学環境情報学部教授。博士(政策・メディア)。「造形によって物の本質に迫ること」を目的として、芸術と科学が同居した新表現を追求している。主な展示に「龍雨図」(建仁寺 / Zen Night Walk Kyoto, 2024)、「Over Billions of Years」(モエレ沼公園 / 札幌国際芸術祭, 2024)、「アランとキースのために」(中村キース・ヘリング美術館 / Hokuto Art Program ed.1, 2022)、「脇田玲 - Photons」(清春芸術村 光の美術館, 2018)、音楽家小室哲哉との8K映像音響インスタレーション(Ars Electronica Festival, 2016)およびライブ・パフォーマンス(MUTEK/RedBull Music Festival, 2017)、「高橋コレクション『顔と抽象』-清春白樺美術館コレクションとともに」(2018)などがある。
  • Rebecca Merlic
    デジタルアーティスト、建築家、実験映画作家。レベッカ・マーリック(1989年生まれ/HR・AT・DE)は、ウィーンを拠点に活動するヨーロッパのデジタルアーティスト、建築家、実験映像作家。ウィーン応用美術大学およびウィーン美術アカデミーでの教育経験を持ち、東京藝術大学の北川原温ラボで学んだ経験があります。彼女の作品は、社会における別種のあり方、社会経済的な慣習の越境、新しいテクノロジーを用いた芸術・建築表現への探求といったテーマから強い影響を受けている。これまでに、マリアンネ・フォン・ヴィレマー・デジタルメディア賞(2020)、DKB VR アート賞(2023)、Content Vienna、テオドール・ケルナー芸術・科学賞(2023)、ナレッジキャピタル大阪「OMOSIROI」などを受賞。近年は、ザグレブ現代美術館(MSU)、オスロ国立美術館、大阪万博など、国内外の美術館や国際的な場で作品を発表している。
  • 松本 如沙希
    デザインオフィス nendo デザインディレクター。RISD(ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン)にてインダストリアルデザインおよびスペキュラティブデザインを学ぶ。ビジネス、アート、デザインを越境するキャリアと、日米東アフリカでの居住経験から生まれる多層的な視点を背景に、共感を軸とした独自のアプローチを追求。現在は「メイド・イン・ジャパンを通じて世界を豊かにする」ことをミッションに、国際的なデザインプロジェクトを牽引している。
  • a春
    O Ltd.の創業者/CEO。創作プロセスを仮想世界へと織り込む「MEs(Mind Environment System)」を構築している。RISD(ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン)でインダストリアルデザインとコンピュテーショナル・アートを学び、2023年に『Forbes JAPAN』の30 UNDER 30」に選出。内なる世界の間に生まれる内省、遅び、そして予期せぬ対話のためのインターフェースをデザインしている。

CREDIT

inhouse

森原 正希Producer
金子 柚Production Staff

collaborator

a春(O株式会社)Producer, App Developer, Judge

external

脇田 玲Judge
Rebecca MerlicJudge
松本 如沙希Judge